会社に泊まっているのでメモ

 角川書店日本ホラー大賞のページより,高橋克彦氏の選評

 そして短編の『頭蓋幻灯』である。
 この作者に秘められている才能は今回の候補作家の中で一、二を争うものだと思う。なのにその才能をどう使えばいいのか戸惑っている感じだ。卓抜したアイデア、安定した文章力、イメージの伝え方、どれを取っても文句はない。なのに構築された世界がこぢんまりとしている。抜群のカードを持ちながら深読みして勝負に出られない臆病なハスラーとおなじだ。もっと自信を持って破天荒な世界に飛び込めば未来が開かれる。

 次こそは,いただきます.